脳が生み出す、音を聞く。
脳波による内発音楽表現
脳波をつかって内発的に音楽を生み出せたらどうなるか。NO-ONは、このシンプルな問いを考えるためのインタラクティブアートである。
Issue
言葉で表現しきれない感情にめぐり合うことがないだろうか。たとえば、いつもと変わらないはずの夕日に突然心奪われ、哀愁という言葉だけでは感情につり合わず、適切な表現が見当たらない。「脳波をつかって内発的に音楽を生み出せたらどうなるか」という問いを立て、実行に移した。
Creation
NO-ONの体験者は脳波計を装着するだけで音を鳴らし、リアルタイムに映像にエフェクトをかけることができる。周りには鑑賞者が集まるため、体験者は同時に表現者にもなる。作品はMUTEK Japan 2018で発表した。
Technology
椅子に座った鑑賞者は脳波計を着用し、映像とサウンドセットを選択。映像をインプットに、変化する6種類の脳波(ロー・アルファ波、ハイ・アルファ波、ロー・ベータ波、ハイ・ベータ波、ロー・ガンマ波、ハイ・ガンマ波)と集中状態、瞑想状態の各パラメーターがサウンド・セットに送られ、自動作曲を行う。また脳波データを映像のエフェクトに用いることで、音楽と映像が相互作用を及ぼし合う。
Future
伝統工芸・朝日焼の作家である十六世 松林豊斎がNO-ONの体験を通してインスピレーションを受け、「無言の茶室」というプロジェクトが派生した。文化的背景が強い茶道の場で「脳波から生み出される音楽によって、感情の揺れ動きを表現する実験」を、一人の亭主と12名の客人と共に行った。Konelでは今後も脳波や生体データを活用した表現に継続的にチャレンジしていくので、共創プロジェクトの立ち上げを希望される方はお問合せを。
Project Information
Project Owner
Konel Inc.
Team
Planning・Development | |
Chief Producer | |
Music Direction / System Designer | Wataru Iwata(objet α / Konel) |
Art Director | |
Technical Director | |
Creative Technologist | Kenji Jones (Konel) |
Producer | Tatsuya Sato (Konel) |
Technical Collaborators | |
Video Director/VFX Designer | Kota Uehira (PLANEON) |
Generative Designer | Hironobu Nakamura |
Music/System Designer | Akimasa Yamada |
Engineer | Trent Brooks |
Visual Artists | |
Visual Artists | Shuji Hirai |
Visual Artists | Masaki Ueda |
Visual Artists | Koji Furuta |
Visual Artists | Reiji Isoi(Heliographie) |
Visual Artists | Jyunki Mine |
Tags
Media Link:
Contact
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