繋がりの在り方を再考する。
《3753》は、現代社会の「繋がり」のあり方に着目し、神事としての七五三を再考することから生まれた。現代において、慣習となってしまった宗教的な儀式には、人と人、人と社会との豊かな「繋がり」を育む力が眠っている。本作は、《3753》という儀式そのものを創作し、体験することから、「繋がり」を育む力が最大限に発揮された、現在とは異なる未来の日常の姿を詩的に描き出したものである。
Issue
日本の自殺問題
日本の自殺率は先進国でトップ、さらに15~39歳の死因の第一位が自殺となっている。今作では、この社会問題に対し、繋がりを軸に、スペキュラティブに向き合っている。
Creation
七五三を30代の行事へと更新する。
神事としての七五三の本来の意味は「生きられたことを神に感謝する」というもの。その儀式を現代の目線で更新し、30代で新しいフォーマットで行うことで、生と向き合うための新しい儀式として提示した。私たち人間にとって、他人との繋がりは、生き抜く上で必要不可欠な要素。儀式に備わる人と人とを繋ぐ力に着目し、繋がりを築く機会を持つことが、現代に潜む死の問題を乗り越えるための一つの答えである可能性を描写する作品。
Project Information
Project Owner
Konel
Team
Artist | |
Photographer | Yusuke Maekawa (Konel) |
Curator |
Tags
Art