新しい日本橋を魅せる春祭り
インスタレーションを核に街をつなぐ
「SAKURA FES NIHONBASHI」は、街の賑わいと一体感を作る日本橋の春の風物詩。コロナ禍を経て10回目を迎えた2023年、Konelは全体クリエイティブディレクションを担当するとともに、日本橋の“今”を表現し人々がゆるやかに交流する場としてのインスタレーション“桜のれん”を企画制作。単なるオブジェを超え、人と街をつなぐ場のデザインを通じさまざまな可能性を示した。
Issue
進化した日本橋を体験できる、街全体を巻き込んだイベントを作る
コロナ禍に屈せず、その間もチャレンジを続けた街のプレイヤーたちや、新たに加わった多くの人々の存在によって、日本橋の街は進化を加速した。そんな最新の日本橋の姿を、「SAKURA FES NIHONBASHI 2023」で多くの人に伝え楽しんでもらう場を作ろうとスタート。 「いつもの春、あたらしい春」をメインコピーとし、街の復活と更新を宣言した。
Creation
人々が集うインスタレーション「桜のれん」
COREDO室町テラス 大屋根広場に幅約13m、高さ約4mの大型インスタレーションを設置。16枚の大判のれんはソメイヨシノやおかめ桜、河津桜など、日本橋で花を咲かせる多様な品種の桜にちなんだ桜色で、風に舞う花びらをイメージしたデザインに。中央にはドーナツ状のカウンター、のれんのふもとには円形のベンチが設置され、思い思いの過ごし方ができるように設計した。

日本橋を象徴するアイコン
日本橋の歴史や文化に縁が深く、かつ新しい時代の「はじまり」「繋がり」「歓迎」を象徴する桜色の“のれん”のモチーフをすべての制作物で連動。軽やかな未来をを感じる春らしい世界観を作った。

街のプレイヤーを巻き込んだイベント
街の“今”を表現し人々がゆるやかに交流する場を目指し、桜のれんをイベント会場としても活用。日本橋にゆかりのある計11団体のプレイヤーと、バー、ワークショップ、アートイベント、ライブなど多くのイベントを実施した。また「茶の湯スタンドNIHONBASHI」と称し、“1杯のお茶を飲む間に、街の人々と気軽に交流できる場”を来街者に楽しんでもらう企画も。


Technology
長期のライトアップに対応するリモート制御
のれん桜のライトアップでは、日本橋を表す「雅」(文化の優雅さ)、「賑」(日本橋の賑わい)、「結」(結束力・つながり)、「発」(新しい文化の発信)をイメージしてライトの明滅パターンを制御。リモート操作で臨機応変な対応を行った。また照明演出のシミュレーションには最新のゲームエンジンを活用。事前に現場確認するのが難しい大型インスタレーションにおいて、本番の演出とのイメージの誤差をなくすのに役立った。

Future
日本橋からお祭りのあり方を考える
日本橋はKonelがオフィスを構える場所であり、2019年からは街のウェブマガジン「Bridgine」の企画編集を担当している、縁の深い街。その街の今と未来の姿を“お披露目”する場が「SAKURA FES NIHONBASHI」であり、イベントを通して次の街づくりのためのヒントを得る機会にもなっている。伝統を守りつつ革新を続ける街・日本橋で、次世代のお祭りの形をさまざまな方向から模索し、東京のみならず日本を代表する都市型フェスティバルへと成長させていきたい。
Project Information
Project Owner
Mitsui Fudosan Co., Ltd.
Team
Total | |
Creative Director + Art Director | |
Designer | DODO DESIGN |
Producer | |
Project Manager | Mariko Oketani (Konel) |
Event Project Manager | |
Engineer | |
Project Manager | Kentaro Nakada (Future Classics) |
Engineer | |
Technical Director | |
Photographer | Yusuke Maekawa (Konel) |
Noren Produce | Shin Nakamura |
Design and construction | Hakuten |
Website | |
Engineer |
installation | |
Project Manager | Kentaro Nakada (Future Classics) |
Engineer | |
Technical Director | |
Photographer | Yusuke Maekawa (Konel) |
Noren Produce | Shin Nakamura |
Design and construction | Hakuten |