SHAPING THE FUTURE.

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Works

sound biotope-1

sound biotope


「音」によって創造性を引き出す

自然現象が生み出す、心地よいゆらぎのある音空間

Konelとヤマハを中心としたチームによる、自然現象が生み出す「音」によって創造性を高める実験的な取り組み ”sound biotope”。その第一弾として、虎ノ門ヒルズにオープンした知的興奮と創造性にフォーカスを当てた新業態の書店・magmabooks内にあるmagma loungeに設置。


Issue

情報の多い現代社会に生きる私たちは日々、膨大な量の視覚情報に触れている。 そのような環境の中で、私たちの感覚の器官のひとつである聴覚にフォーカスし、膨大な量の情報から切り離される時間をつくることで、人々の創造性を高める探求を行っていきたいと考えた。 ヤマハとKonelは、多様なクリエイターと共に自然現象の生み出す音体験にフォーカスした開発を行い、様々な空間にインストールすることで、人間のもつ聴覚をひらく体験の提供を目指す。


Creation

sound biotopeの第一弾であるmagma editionは、集中と緩和のサイクルによって創造性を引き出す空間・magma loungeのために設計した。 magma editionの機構には、日本庭園の技法である水琴窟の原理に着想を得たシステムを起用し、滴り落ちる水音の響きが空間全体を満たす。音の不規則なゆらぎに身体が包み込まれるような体験の提供により、思考が解き放たれ、内なる創造性を引き出す感覚に誘う(magma loungeの利用者のみ体験可能)。
音源である機構は肥前地区で焼かれた壺を起用。
水琴窟の原理を踏襲しエンジニアリングと融和することにより、その場で自然発生する生の環境音を、壺を含む機構全体で、循環可能なシステムとして成立させている。監修は国内外で活躍する庭師・山口陽介氏。また調律に、クラヴィコード製作家でもある内田輝氏を迎えている。機構の外観や、象徴となる多面体のデザインには正五角形と正七角形を組み合わせて起用し、どの角度から見ても異なる印象を与える。
magma editionは集中ゾーン<FOCUS>と対比する存在として、マグマのように湧き上がった「知」が冷え固まる経緯をイメージしている。


Technology

音空間に没入する音響システム

ヤマハの音・空間音響といったさまざまな研究を通して培った専門的な知見・技術の応用をすることで、共に新たな音体験を創り上げた。


Future

「音」から創造性を引き出す

この取り組みを皮切りに、視覚情報の溢れる日常から聴覚にフォーカスし、人の持つ創造性を高める空間のあり方を模索していく。


Project Information

Project Owner

ヤマハ , Konel

Team

    Creative Director

    Yuuka Yuasa

    Producer / Planner

    Natsumi Kato

    Sound Producer

    Takashi Mori(YAMAHA)

    Sound Director

    Masaru Tanaka(YAMAHA)

    Sound Engineer

    Futoshi Shirakihara(YAMAHA)

    Project Manager

    Norikazu Teraguchi(Konel)

    Product Designer

    Shinya Yoshida(SYD)

    Creative Engineer

    tettou771 (Lenz)

    Supervisor

    Yosuke Yamaguchi(saikaiengei)

    Product Engineer

    Kazuya Hashimoto(ATELIER ZERO)

    Tuner

    Akira Uchida

    Advisor

    Masahiro Kubota(Hii-shi)

    Metal Craft

    COPREC

    Photographer

    Yusuke Maekawa(Konel)

    Supporter

    Geoffrey Gao(Konel)

    Supporter

    Ryusei Sato

Tags

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