家族の関係性を育む、すこし未来のリビングとはー
人の創造性をひきだす、3つの”余白”
パナソニックによる次世代インターフェイス研究プロジェクト・NRUX(Nurturing Relations UX)の展示「NRUX Prototypesー家族の関係性を育む、すこし未来のリビングとは」を開催。NRUXチームの目指す世界観やコンセプトを世の中に伝えるため、3つのプロトタイプと展示企画を担当した。
今回の展示では、来場者から自由な発想のフィードバックを受けていくことを目的にプロトタイピングを進めた。


Issue
「家族の関係性を育むユーザー体験」とは
私たちの身の回りには、効率が重視されたインターフェースで溢れている。機能的ではなく情緒的な部分にフォーカスし、「日常のインタラクションから情緒的な価値を引き出し、本来私たちが持つ人間らしい感性をもっと引き出す。」をミッションとするパナソニックの研究プロジェクト・NRUX。彼らの思想やコンセプトを体現するため、ふだんの会話や行動では見過ごしてしまう小さな日常を、さりげなく家族間で共有できるようなインターフェースのあり方を模索した。
Creation
余白のあるつながり方を提示した、すこし未来のリビング
情報の粒度やアンビエントさを大切にし、リビングにさりげなく働きかける3つのプロトタイプの提案を行った。それぞれのプロトタイプのショートストーリーを同時に提示することで、より具体的にNRUXに基づいて生まれたインターフェースのある未来のリビングを提案。結果、4日間の展示で約350人が訪れ、未来のリビングのあり方、これからのテクノロジーやインターフェースについてさまざまなディスカッションが生まれた。
#01_記憶する照明
日常にある何気ない会話から、光のイメージを生成し、映像が投影される照明。彩りあるアンビエントな映像は、家族それぞれが思い描くものに余白を与え、ふとした会話のきっかけをもたらす。


#02_こだまする巣箱
家族の会話からキーワードを抜き出して記憶し、気まぐれにささやく見えない鳥。まるでペットのように家の中を飛び回り、ふとした時に発される言葉で、小さな話題の種を与えてくれる。



#03_繋がるのれん
遠くに暮らす家族の気配を、光とはためきによって伝えるのれん。相手の家にあるのれんと繋がっており、相手が通り抜けると、自分の家にあるのれんがふわっと動きながら光る。

