未完成の街「下北」を体現する場
京王井の頭線の高架下に実験区をつくる
下北沢駅の高架下に建設され、開業当初から注目を集め続けている複合施設「ミカン下北」。駅前の再開発に伴いこの街を「東京都実験区下北沢」として再定義し、ミカン下北はそれを体現するための中枢施設として機能している。Konelはこのプロジェクトのブランディングパートナーとして貢献した。

Issue
文化のある街で新たなビジョンを示す
京王電鉄が進めてきた下北沢の駅前再開発において、 建築の詳細が固まり施設のブランドを考える局⾯を迎えた。Konelはこの開発を“よくある商業施設開発”に終わらせず、新しい再開発のあり方を体現し街に還元するべく参画。立場を超えて多くのパートナー・関係者とともに並走し、「実験」というキーワードのもと様々なアプローチでブランディングを行った。
Creation
下北沢の個性を色濃くする、コンセプトメイク
次々と街の再開発が行われる東京では、商業施設のブランディングが開業時にピークを迎えるケースが多い。だからこそ、物件単体にフォーカスするのではなく、街の再解釈を通して下北沢の個性を一段と濃くしていくという発想でプロジェクトを捉えて検討を進めた。下北沢にはもともとどんな挑戦でも受け入れる空気感や土壌があり、そうした挑戦をしやすい“街の顔つき”を作ることは下北沢らしさをより色濃くし、街を活気づけるー。そんな仮説から、「実験」というコンセプトを軸にプロジェクトを進めた。
“ミカン”にこめられた意味
ミカン下北の「ミカン」とは、「未完」を意味する。多様な文化や人々が交差し常に変化している“未完”の街だからこそ、実験的な挑戦や新たな出来事をさらに生み出していこうというブランドの精神を込めた。ロゴは、頭文字の「ミ」からインスピレーションを得た“塗りつぶし”でシンボリックに表現。マジックペンを使った手描きで、まさに実験のようにさまざまなトライ&エラーを繰り返して生まれた。


ウェブメディア「東京都実験区下北沢」
下北沢で起こるさまざまな実験を発信し、その挑戦の機運を街の内外に広げていくために、メディアを立ち上げた。“実験の力で下北沢から世界を面白くするメディア”として、個人・企業・団体のあらゆる実験に密着し記事化・発信している。ミカン下北開業時にはタブロイドも発行し、プロジェクトが目指すビジョンやテナントの思いを多くの人に伝えた。

Future
未発表の発射台「砂箱」
「実験」をコンセプトに据えてから、ミカン下北の内外で“実験なんだから自由にやってみればいい”というマインドで主体的にアクションを起こす人々が次々に現れた。街の人々を巻き込んだ「下北妄想会議」では多くの参加者から400以上のアイデアが生まれたり、京王電鉄社内でも実験の機運が高まり、部署を横断した駅ジャックが実現するなど、実験はムーブメントに。メディアにも多数露出し多きな広がりを見せた。Konelも自らが「実験」を促す装置として機能すべく、クリエイティブスタジオ「砂箱」を施設内にオープン。“未発表の発射台”をコンセプトに、様々なテクノロジーを搭載し、実験者と発信を続けている。
Project Information
Project Owner
京王電鉄株式会社
Team
Branding Project
Creative Director | |
Art Director | |
Producer | Genta Sawabe (Konel) |
Designer | Andraditya Respati (Konel) |
Keio Inokashira Line Decoration
Creative Director / Art Director | |
Producer | Genta Sawabe (Konel) |
Designer | Andraditya Respati (Konel) |
Assistant Producer | Aya Terai |
Art Director | Keiichi Kanemoto |
Designer | Yuji Kanemoto(SABUROKU) |
Copywriter | Keisuke Kamiya |
Photographer | Akihiko Ohsugi |
Media Director | Koichi Seto, Masakazu Sato (Keio Agency) |
Owned Media
Chief Editor | Takahito Amemiya(Konel) |
Editor / Writer | |
Producer | Genta Sawabe (Konel) |
Editor |