ベトナム社会課題解決プログラム

An Innovative Competition for a Better Vietnam.

より良いベトナムの未来のための、投票型アイデア対決プロジェクト

IDEA ARENA（ベトナム語：Sàn Đấu Ý Tưởng）は、ベトナムの社会課題とポジティブに向き合うための投票型アイデアバトル。
KOL率いる2つのチームが提案する、社会問題を解決するための未来プロダクトに対して、市民は投票で参加することができる。投票は4週連続に渡ってホーチミン市で開催され、イオン内の投票ブース、特設WEBサイト、Facebookを通じて行われた。結果、合計3万票を超える投票が集まり、地元企業からコラボの問い合わせもあった。
本プロジェクトは、ベトナムを拠点とするAureoleグループ（親会社：三谷産業）によるナショナルキャンペーンとして実施され、「日越外交関係樹立50周年」の記念プロジェクトにも採択されている。

Issue

ベトナムの生活を、根っこから良くする。

プロジェクトオーナーであるAureoleグループは、ベトナムでの事業に29年の歴史を持ち、地域に根ざしてネットワークを広げ、多様な事業を展開している。そんなAureoleグループが拠点とするベトナムは、急激な経済発展により、豊かさと同時に深刻な社会問題を生み出した。生活の根っこを支える事業を展開する同社が、ベトナムの生活をよりよくしていくために、ブランドキャンペーンとしてできることはないだろうか。

Creation

プロジェクトデザイン

本プロジェクトは以下のフェーズで実施された。
●Phase#1 _ 社会課題の洗い出し Aureoleグループの社員の中から8名をプロジェクトの主要メンバーとして選出し、2つのチームに分けて生活者へのヒアリングからベトナムにおける社会課題を洗い出した。大気汚染や交通渋滞、飲酒運転による交通事故、ひったくり、ネットいじめの被害、ゴミ問題など、ベトナム社会におけるさまざまな課題が浮き彫りになった。

●Phase#2 _ 解決策の企画
それらの社会課題の中から、生活者が共感でき、かつ改善のインパクトサイズが大きい4つの課題に絞り、解決策アイデアを生み出すためのワークショップを実施した。各チームは、サステナブルな観点と柔軟な発想で、テクノロジーやクリエイティビティを掛け合わせてユニークな解決策を企画した。

●Phase#3 _ アイデアバトル「IDEA ARENA」の実施
生まれた解決策に対して、ホーチミン市内で4週連続でアイデアバトル「IDEA ARENA」を実施した。アイデアの勝負を決めるのは市民投票。期間中は1週間ごとに社会課題テーマとその解決アイデアのプレゼンテーションを行い、テーマ毎にリアル投票（2回）とオンライン投票（5日間）を実施。
各チームのインフルエンサーには、ベトナムで高い知名度を誇るモデルのヘン ニエ（H'Hen Niê）と俳優・コメディアンのミン ズ（Minh Dự）を迎え、メンバーとともに各アイデアのプレゼンテーションを行った。

未来型プロダクトデザイン

4つのそれぞれの社会課題に対して、解決するための未来プロダクトを企画・デザインした。一眼でアイデアが伝わるように、見た目のインパクトを大事にプロダクトデザインを行い、それぞれCGアニメーション、模型を制作し、WEBサイトや投票会場で展開した。

立体的なタッチポイントと投票設計

投票期間の盛り上がりをつくるため、投票ブース / 特設WEBサイト / Facebookページ / スペシャル番組の放送を施策として行った。
投票ブースは4週連続でホーチミン市内のイオンに設置。一眼でバトルと伝わるステージデザインと、お祭りのようでつい参加したくなるような仕掛けを作り、市民の投票参加を促した。
特設WEBサイトでは、メインターゲットであるベトナム人向けのベトナム語のサイトを作成。CGアニメーションやユースシーンなどビジュアルを用いて、未来プロダクトをわかりやすく伝え、投票を促すサイトを設計した。
Facebookページでは、スペシャル番組や投票の様子をリアルタイムで発信。Facebookがメジャーなベトナムでは、投票の投稿が拡散に繋がり、多くの投票数を獲得した。
また、企画〜投票の様子をスペシャル番組として、登録者数390万人を超えるベトナムのYouTubeチャンネル「MCVmedia」にて特別企画として配信。

Technology

未来プロダクトと投票ブース設計

未来プロダクトは全種類コンセプトモデルを意識してCGに落とし込み、見た時のリアル感とインパクトを意識した。
投票ブースでは、投票をするとステージ全体がサウンド＋光の演出で盛り上がる仕掛けを作った。ベトナムで、かつ4週連続で設置することを想定し、組み立てが簡単で安定する仕組みを考慮した。

Future

社会実装を目指したオープンイノベーション

今後は、IDEA ARENAで生まれた未来プロダクトの社会実装を目指す。ベトナムのより良い未来を共創すべく、オレオグループの技術はもちろん、幅広いコラボレーションパートナーを募集している。