SHAPING THE FUTURE.

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Works

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Dai Nippon Printing Co., Ltd.

Energy Print Lab 2050

Future Experience


エネルギーが循環する未来の実験場

大阪・関西万博会場内のフューチャーライフエクスペリエンスで、大日本印刷株式会社(DNP)とともに「2050年 DNPが描く自然エネルギー社会」をテーマとした展示を設計。コンセプト・モニュメント・空間など、未来のパートナーとの共創力を高める実験場のクリエイティブディレクションを担う。


Issue

Energy Print

現在の人類の消費生活レベルと同水準の生活を維持すると、地球1.7個分の資源が年間必要になるという試算もあり、地球環境の保全に向けた国や企業の技術と共創力が問われている。「Print」という概念を「多様な印刷技術を起点にして社会に新たな価値を創出すること」と広く捉え、これまで私たちがエネルギーとして認識していなかった身の回りの自然現象からエネルギーを創出、貯蓄、制御させる未来への取り組みを「Energy Print」と定義。微生物発電や振動発電など、身近なエネルギーが持つ可能性を未来実装にて表現することを試みた。


Creation

Energy Tree

自然界の有機的な構造をヒントに、様々な技術が連携して機能する未来の「Energy Tree」をモニュメントにて実現。技術が組み合わさり、ひとりひとりが身近なエネルギーを活用できる未来を描いた。


Technology

光からエネルギーを生み出す

モニュメント上部の枝葉は、進化した太陽光発電を描く「機能性フィルム」を応用。太陽光は再生可能で環境負荷の少ないエネルギー源である一方、従来の太陽電池では変換効率が15〜20%程度にとどまり、多くの光エネルギーが未活用に留まっている。そこで、太陽光のエネルギーを効率良く集光し、高い発電効率を実現する「光」の集積・制御技術をモデル化した。

作り出したエネルギーを送る、貯める、制御する

モニュメント中部の幹は、創出した微量エネルギーを蓄え、ワイヤレス給電を通じて効率的使用を可能にする「エネルギーの制御」技術をモデル化。現在普及している非接触充電は数センチの近距離が前提だが、マイクロ波などを使って空間を介して電力を届ける「ワイヤレス給電」の空間伝送型では数メートル先の機器にも給電を可能にする。

生物からエネルギーを生み出す

モニュメント下部の根は、微生物発電の効率化に必要な「ミクロ」「ナノ」レベルの造形技術をモデル化。微生物発電は、特定の微生物(発電菌)が有機物を分解する際に発生させる電子を取り出し、電気として利用する。水をきれいにしながら電気を得られるしくみとして、エネルギー回収と環境浄化を両立する手法として期待されている。

周囲環境からエネルギーを生み出す

モニュメントを支える地盤は、振動発電に必要な「大面積に機能を付加」する技術を応用。構造物の揺れや人の歩行、機械の動作などから生まれる「微小な振動エネルギー」を電力に変える振動発電は、モニュメントの地盤から蓄電するモデルとしてインタラクティブに表現した。


Future

未来エネルギー共創プロジェクト

展示を起点として共創パートナーとの連携をさらに深め、万博後も視野に入れて、新規事業開発に向けた具体的な検討を図る。DNPがプラットフォーマーとして目指す、企業としての持続的な成長と、持続可能な社会の実現に向けた環境やエネルギー領域における新たな価値創出に共感するコラボレーターを歓迎。


Project Information

Project Owner

Dai Nippon Printing Co., Ltd.

Team

Tags

Creative DirectionSpaceProductPrototypingPlanDesign

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