工場を、誇ろう。

ものをつくる人のプライドを高め、掛川から製造業界全体の地位をポジティブに上げていく。

静岡県掛川市にある、精密板金加工を得意とする株式会社コプレックのトータルリブランディングプロジェクト。
ものをつくる人のプライドを高め、掛川から製造業全体の地位をポジティブに上げていくことを目的とし、「工場を、誇ろう。」を理念に掲げた。ロゴ / オリジナルフォントで徹底したアイデンティティとデザインシステムを構築し、新工場 / サイネージ / ユニフォーム / webサイトなど多様なアプリケーションに展開することで、統一したブランドコミュニケーションを達成した。次世代の製造業のスタンダードをつくり、一企業のブランディングの枠を超え、日本の製造業界全体に一石を投じる。

Issue

製造業界の地位を、掛川からポジティブに上げていく

静岡県掛川市にある、精密板金総合加工を得意とするコプレックのブランディングプロジェクト。
Japan Qualityとも言われる日本の高品質なものづくりを支えてきたのは、工場で働く人々ではないだろうか。一方で、コプレックをはじめとした日本の多くの製造業は、徹底したコストダウンを要求され、自らが快適に働く環境を作るコストや、培ってきた技術料すら削ってきた。工場はただ製品を作る場所ではない。仕事の充実感を得られる、働く人自らが成長できる、仲間との絆を深められる、家族や恋人から尊敬される、友から羨ましがられる工場を作っていきたい。
そんな想いから「工場を、誇ろう。」を理念に掲げ、工場で働く人々の地位と、彼らのプライドを高め、次世代の製造業のスタンダードをつくっていくために、プロジェクトがスタートした。

Creation

精密板金工場のトータルブランディング

工場で働く人や周囲が「いつの間にか受け入れてしまっている不自由さ」、そして「気づいていないかっこよさ」を表出化し、ものをつくる人のプライドを高め、掛川から製造業全体の地位をポジティブに上げていくことをゴールに設定。
「工場を、誇ろう。」をコーポレートビジョンに掲げ、Phase1：骨格作りフェーズ、Phase2：発信フェーズとしてプロジェクトを進めた。ロゴ / オリジナルフォントで徹底したアイデンティティとデザインシステムを構築し、新工場 / サイネージ / ユニフォーム / webサイトなど多様なアプリケーションに展開することで、統一したブランドコミュニケーションを達成。工場で働く人を中心に据えたデザインで、次世代の製造業のあり方を体現した。
Webサイトは『Awwwards』にてHonorable Mentionを受賞。

Future

コプレックから広がる「工場を、誇ろう」。

ものをつくる人のプライドを高め、製造業界の地位をポジティブに上げていくことを目的とした本プロジェクト。
同業者からも共感という追い風を受けながら、同じ志を持つ異業種とのつながりも増え、共同開発プロジェクトを開始するに至ったものもある。クリエーターからオリジナル筐体制作の依頼を受注するなど、板金加工の可能性も広がっている。
一つの製造企業のブランディングの枠を超えて、人々の誇りを製造し、業界全体に一石を投じるプロジェクトは、これからも続いていく。