サンプルキットに育つ家具
バイオマス素材を研究するラボの、居室スペースの家具を制作。スペースに合わせた最適なサイズ設計と機能を計画し、バイオマスバリューチェーンの実現に向けたコミュニケーションを促す工夫を施した。
Issue
つながりをひろげる
バイオマスバリューチェーンの実現には、多様な関係者が必要となる。ラボレベルでの実践を繰り返していくことを空間からも伝えられないか考え実施した。
Creation
サンプルキットに育てる家具
今回パーソナルロッカーには古い銭湯の鍵を使用するなど、ラボの目的とリンクするような遊びも採用。この家具は棚自体がバイオマス素材のサンプルキットに育っていく家具としている。
木材が使用されている部分は、各企業で取り組まれているバイオマス素材に簡単に置き換えることができる設計を考案。現在ロッカーの鍵部分を、食品残渣から生まれた新素材に置き換える話を進行中。ラボの中で成長していく家具として、今後も一緒にラボを盛り上げていく。
Technology
デジタル空間による遠隔検証
今回は少し新しい制作の仕方も試した。デザイナーとエンジニアと共にリサーチを行い、カラーパレットと、Unreal Engineによるデジタル上の空間作成により、制作の土台を形成。それらをラボの目的とともにプロダクトデザイナーに渡すことでその空間とカラーを参考に最適なサイズや配置、デザインを設計、最終的な仕様や機能、方向性を検証しながら完成。


